拝啓、家事ができないアラフォー女

家事って難しい!と常に叫んでいる家事ができないアラフォー女のエッセイ

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#3 家事の大変さに気付いていない新社会人女

2009年。

私は新社会人になった。

 

しかし実家から職場まで通勤2時間かかる。

そこで私は兄と二人で暮らすことにした。

兄の職場の最寄りの家だったが、職場までは1時間。

2DKのアパート。初めて実家ではない家で暮らす高揚感。

家賃、光熱費などすべて兄が出してくれた。

私は生活費と家事を担当すればいいという条件のもと、ホイホイと兄と二人暮らしを始めた。

兄は朝食を食べない。昼食は社食を食べるとのこと。

だから私は自分のことを中心にやればいいと考えていた。

 

そう、このときの私は、

多岐にわたる業務量がある家事を完全に舐めきっていたのである。

 

家事なんて慣れれば誰でも簡単にできるでしょ?みたいな。

タイムマシンがあったら、この頃の私に会ってビンタかましてやりたい。

何の努力もせずに簡単にできるものか。

もっと本を読んだりネットで調べたりして家事というものを勉強してこいと。

 

大学から一人暮らしを始めた兄はおそらく家事の大変さを知っていたのであろう。

だから私に託したのだろう。

 

しかし私には家事スキルが皆無だった。

これっぽちもなかった。

仕事と家事の両立なんて無理だった。

世の一人暮らしさんなどはどうしているのだろうと常に疑問だった。

それとも私が家事スキルがなさすぎなだけで、他の人は当たり前にできているのだろうか。

 

職場になかなか馴染めない、家に帰れば家事をせねばという圧。

兄からも何度か、

「家賃、固定費を折半する代わりに家事も折半する?」

という提案をもらった。

 

私は金に目をくらませる馬鹿なので、大きく首を横に振っては、

これからはちゃんとやります、と根拠のない約束をする。

 

そうやってたいして家事スキルを磨けないまま、私はアラフォーまでなってしまったのである。