#6 苦痛な食器洗いにルールを決める女
食器洗いは一度負のループを作ると抜け出すのに相当な時間と労力と精神力がかかる。
もう一度言おう。
食器洗いに負のループを作るな。
では負のループとは何か。
洗うべき食器類を溜めて、溜めて、溜めて、シンクいっぱいにして、
あげくシンクに入りきらず、どんどん洗い物が台所に侵食していき、
もうどこから手を付けていいのか分からない状態まで追い込むことである。
さらにこれで排水溝のごみ詰まりなんか起こして、シンクいっぱいに水が溜まった日には目も当てられない。
それなのに、
私は過去に何度同じことをしたか。
だからこそ改善すべくルールを決めた。
それは、
10個だけ洗おうルール!!
洗い物が目についたとき、真っ先に「うわ、めんどくさ!!」と思う。
そしてそのまま見て見ぬふり。
だけど、全部洗おうとするからハードルが高くなるわけであって、
これを食器10個だけ洗うとルールを決めたら、
ぐぐっとハードルが下がる。
10個が多いなら、7個、それでも多いならどんどんハードルを下げればいい。
例えば食事が終わり、シンクに洗い物をつけるが、
そこで終わりにせず、あえて洗い物5個に挑戦してもいい。
朝台所に立って、フライパンだけ洗うでもいい。
とにかく少しでも洗い物を減らしていくというのが目的である。
そんな方法で家事が回ると思うなよ、というご意見があるかもしれない。
ごもっともである。
ただ、洗い物を溜めに溜めてあふれ出すという負の環境を作ることからは逃れられる。
洗い物が溜まれば溜まるほど、洗い物へのやる気が出ない、料理する気が一気に消える、台所を見たくない、もう何もかも嫌、
まず、それをなくすことから始めよう。
ちょっと洗い物が溜まってきたなーと思ったら、10個だけと決めて洗う。
テンションが上がればそのまま全て洗いきってもいいし、
もう本当に疲れた、急いでソファーで休まないとしんどいとなったら、
10個だけでも洗う。いや、大目にみて7個だけ洗う。
そう、とにかく全く洗い物をしない状態さえ作らなければいいのである。
どんなに台所に立つのが面倒でも、ルールを定着させてしまえばこっちのものである。
もちろんルール定着までが大変なのだが、私は数週間で定着させた。
10個洗って、あとは放置。
放置するんかーい!って意見が出そうだが、そうしないと心がやっていけないのだから仕方がない。
何度も言うが、最悪の状態にしなければいいだけなのだから。
それでも無理だ、自分には洗い物の才能がないという方は、
紙皿、割りばしなど大いに活用した方がいい。
つまり、洗い物自体出さないようにする工夫をすればいいのである。
そろそろ締めの言葉を言いたいのだが、思いつかないので、
何度目かの結論だけ言って終わりたい。
洗い物を溜めすぎて、地獄を見るより、
洗い物が多少あって、まだなんとかなるなーという精神状態の方が、何十倍も心にいいと私は思う。