拝啓、家事ができないアラフォー女

家事って難しい!と常に叫んでいる家事ができないアラフォー女のエッセイ

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#4 苦痛すぎて食器洗いができない女

私は家事全般大嫌いである。

これは先に言っておく。

 

それなのにだ。

仕事もバリバリこなし、

家では自炊をこなし、栄養満点のおいしいご飯を☆みたいな。

お風呂にゆっくり浸かって心を癒そう☆みたいな。

花なんか飾って心を豊かに☆みたいな。

そういった仕事も私生活もきちんとした、そんなキラキラした生活に憧れていましたよ。私だって。

 

しかし実際となると。

まず食器洗いが面倒なので、100円ショップかホームセンターかで紙コップと紙皿を大量に買い、

そこに炊いたご飯をのせて、スーパーで買った総菜をそのままパックで並べる。

あとは紙皿とパックをそのままゴミ箱へポイである。

そんな洗い物ゼロ活動を行っていた。

もちろん米なんて砥げないからちょっと値段が高くても無洗米。

炊飯器の釜は一回で洗わず何度か使ってから洗うという不衛生っぷり。

最悪パックご飯を食べる日々。

 

ここまでくると・・・

食器洗いが面倒というより、面倒すぎてできないといった方が正しいかもしれない。

 

ではどうしてここまで面倒がるのか。

家事全般嫌いという前提を抜きにすると、やはり仕事のせいである。

 

6時前の電車に乗り、7時には会社に到着(もちろん始業9時まではサービス早出)

夜は終電近くの23時半まで残業(もちろんサービス残業込み)

土日は仕事を持ち帰ってやっていた。

入社1カ月してもうブラックな働き方をしていたが、当時の馬鹿な私は異常性に気付くことなく頑張っていた。

 

そりゃ、憧れのキラキラ生活もぶっ壊れて毎日会社で生きていくのに精一杯になるわ。

 

私生活も仕事一色になり、趣味の時間も自由時間も寝る時間もなく、

何のために頑張っているのかすら考えられない頭になって、

そうなると行き着く先は、心が壊れるっていうBAD ENDなんだけど。

 

それはまた別の話。いつかするかもしれないこぼれ話。

#3 家事の大変さに気付いていない新社会人女

2009年。

私は新社会人になった。

 

しかし実家から職場まで通勤2時間かかる。

そこで私は兄と二人で暮らすことにした。

兄の職場の最寄りの家だったが、職場までは1時間。

2DKのアパート。初めて実家ではない家で暮らす高揚感。

家賃、光熱費などすべて兄が出してくれた。

私は生活費と家事を担当すればいいという条件のもと、ホイホイと兄と二人暮らしを始めた。

兄は朝食を食べない。昼食は社食を食べるとのこと。

だから私は自分のことを中心にやればいいと考えていた。

 

そう、このときの私は、

多岐にわたる業務量がある家事を完全に舐めきっていたのである。

 

家事なんて慣れれば誰でも簡単にできるでしょ?みたいな。

タイムマシンがあったら、この頃の私に会ってビンタかましてやりたい。

何の努力もせずに簡単にできるものか。

もっと本を読んだりネットで調べたりして家事というものを勉強してこいと。

 

大学から一人暮らしを始めた兄はおそらく家事の大変さを知っていたのであろう。

だから私に託したのだろう。

 

しかし私には家事スキルが皆無だった。

これっぽちもなかった。

仕事と家事の両立なんて無理だった。

世の一人暮らしさんなどはどうしているのだろうと常に疑問だった。

それとも私が家事スキルがなさすぎなだけで、他の人は当たり前にできているのだろうか。

 

職場になかなか馴染めない、家に帰れば家事をせねばという圧。

兄からも何度か、

「家賃、固定費を折半する代わりに家事も折半する?」

という提案をもらった。

 

私は金に目をくらませる馬鹿なので、大きく首を横に振っては、

これからはちゃんとやります、と根拠のない約束をする。

 

そうやってたいして家事スキルを磨けないまま、私はアラフォーまでなってしまったのである。

#2 家事ができるようになりたい女

お題「高校生に戻ったらしたいこと」

 

家事がある程度できるように、修行したい!!

 

 

そもそも家事とは何か?

 

掃除、洗濯、炊事などの、家庭における日常生活の運営のための業務のこと、である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

 

 

そう、日常生活を運営させればいいのである。

ただそれだけである。

 

でも家事って聞くと、

 

「自分の日常を大切にしている」

 

「丁寧な暮らしをしている」

 

「堅実で真面目でしっかり者」

 

そんなイメージがわいてくる。

 

逆に家事ができないと、人間として、

特にアラフォーになっても家事ができないと、今までの人生を否定されそうで怖い。

家事すらできないの? 今まで甘ったれた人生送っていたんだな。

 

かましいわ。

 

しかし反論の余地がない。

実際に、家族に甘えた結果なのだから。

 

だから簡単に「家事ができない」と声を大きくして言えない。

ひっそり、こっそり、陰で嘆き悩むだけ。

 

ただ今回言いたいのは、

家事はひとつのスキルであり、それ以外の何でもないということ。

 

スキルなんだから、得意な人間・不得意な人間、

物覚えがいい人間、物覚えが悪い人間、

様々にいる。

 

大事なのは、スキルを身につけたいか、自分には合わないといって投げ出すかを選択すること。

 

そして私はやっぱり家事ができるようになりたい。

わがままを言えば、高校生に戻って母からきちんと家事の仕方を教わり、

もう「普通」に家事ができるようになりたい。

#1 家事ができない女

家事ができない女とはいかがなものだろうか?

 

令和の今、男も家事ができて当たり前という風潮にはなってきたが、

それって女は当然家事できるよねっていうのが大前提にあるのではないか。

 

でも私は思うんだ。

 

男も女も関係ない。

 

家事ができない人間は男女問わずできないんだよ

 

女のほうが家事ができるとか妄想も甚だしい。

 

ただ世間様は家事ができない女をマイナスと見ている気がする。

これは絶対に被害妄想ではない、と思う。

家事ができない私としてはただただ肩身が狭い思いである。

 

まぁ女性だから男性だからは置いておいて。

そもそも、

今まで家や学校の家庭科で何を学んできたのか?

そもそも親の家事手伝いをしなかったのか?

 

そう聞かれると耳が痛い。

 

家事手伝いはしたけど、所詮「手伝い」止まり。

皿洗いくらいはしたけど、あくまで手伝い。

野菜切るくらいはしたけど、あくまで手伝い。

 

それだけで家事スキルは上がるものではない。

 

もっと幼いころから真剣に家事に取り組めば良かったと後悔しても後の祭り。

 

アラフォーになった今も、家事スキルは悲しいほどない。

 

家事とは生きていくための基本スキルだと思う。

今は夫という家族がいる。

家族を支える力。そのうちのひとつに家事というのは大きく幅をきかせている。

 

このブログでは、家事のできない私の情けない過去と、

これから家事スキルを、きっと、多分、おそらく、できる限り身につけていく、

そんな未来への希望ともいえるエッセイになっていけばいいと思っている。